雨水利用システム(タニタハウジングウェア レインジャー)         http://www.tanita-hw.co.jp/item/water-rainjar.htm

1.     雨水利用システムとは

屋根に降った雨水を沈殿・濾過処理した後、雨水貯留槽にためて、飲み水以外の生活雑用水等に利用することをいう。

例・トイレの流し水、植物への散水、洗車用水、冷却塔補給水、融雪用水、池の水、消火用水など

2.      システム概要

屋根に降った「雨水」を雨といから取水し、ろ過・沈殿槽で土 埃やゴミなどを取り除き、貯留タンクに溜め、ポンプでトイレに送水、流し水として利用します。便器・ロータンク内の汚れを防ぐ為、送水管途中のメッシュフィルターにて再度微細なゴミなどを取り除きます。タンク内の水位は水位感知器で感知し、トイレ内の雨水メーターに表示します。貯留量が設定水位以下になると上水補給制御装置が働き、システム稼働最低限の水量(約100リットル)の上水を貯留タンク内に補給します。また、システムに異常が発生した場合は、雨水メーターで警告表示を、上水補給制御装置ではエラーコードによって異常の種類を表示します。

3.      システムの利点

アフリカやアジアのいくつかの国を中心に、安全な水を毎日手にできない人々は、全人類の5分の1弱の12億人存在するといわれています。また、人間が必要とする最低限必要な水(1日あたり約50リットル)でさえ手に入らない国は55にのぼります。そんな中で我々日本人の生活用水は11日あたり322リットル。アメリカに次いで世界第2位のこの現状は決して誇れるものではありません。日本の降水量は世界平均の2倍近くありますが、1人あたりの雨量に換算すると世界平均の5分の1程度。決して水に恵まれているわけではないのです。

日本の都市部の雨は、そのほとんどが下水管や側溝を一気に駆け抜け、海に捨てられています。雨を溜め、浸透させることのできないそのシステムは、一端大雨が降ればいわゆる都市型洪水となって災害をもたらします。しかも一気に流れた水は汚水もあふれさせ、海水汚染や海洋生物への悪影響にもつながっているのです。

それらの問題を解決するためにも街中に小さなダムである雨水利用システムを設置することによって水不足を解消し、街単位での大きなタンクになれば大雨による都市型洪水を防ぐことにも役立ちます。

4.      コストについて

その他、各社の事例

・旭化成 http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.htm

自然の恵みの雨水をタンクに貯留して有効利用するシステム。ゴミやチリなどはセパレータで自動的に排出し、きれいな雨水だけを貯水槽に溜めます。また、雨水の不足時には上水が自動的に補給されるので毎日安心です。トイレの排水、屋上やベランダへの散水などで活躍します。